足るを知れ!
(MCEI 2003年末 百人百語に投稿した原稿である。)
私が生まれてきてから、最近のように右肩下がりの経済がこれほど長期にわたって続いた経験はなかった。 だが、幸いにして、未だに生活を圧迫されているような実感はない。
今日よりも明日、今年よりも来年、すべてのものが便利になり、生活水準が永遠によくなり続けると信じて疑わなかった高度成長期の中で育ってきた私たちは、現在、親の世代の頃とは比較にならないほど便利で豊かな生活を送っている。しかし、脳裏には今よりもずっと不便だったはずの当時のローカルでセピア色をした光景が残っており、今のように至れり尽せりではなかったが、色んな温かみのある時代だったように感じる。
勢い余って、大切なターニングポイントを、通り過ぎてきてしまった我々が、少しだけスローダウンして、その場所にもどってみる勇気も必要になってきているのではないだろうか? 異常な社会犯罪の多発などの社会現象をそれに関連づけるのは間違いかもしれないが、ふとそんなことを考えた。
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