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2007年8月21日 (火)

懸賞論文 その6

(前号より続く)
平成12年度全国商工中金の懸賞論文(組合の活性化をテーマにしたもの)に私が応募して見事、金賞に輝いた論文の一節である。

組合職員の企業家精神..... 組合調味料MK-Cの開発

昭和 60 年度に京都府中小企業団体中央会の助成事業で 「舞鶴蒲鉾需要拡大懇談会」 を開催し、 舞鶴蒲鉾の需要拡大をいかにするかを話し合っている最中に、 招待した著名な先生から 「原料が高いということが競争力を無くしている。 だったら、 少しでも見かけの原料費を下げる努力をしたらどうか、 たとえば、 鮮魚から身を取り除いたあとの廃棄物を利用して調味料をつくるだとか有用物質を抽出するだとか.....」 というアドバイスをいただいた。
そのことが気になり、 翌年には実際に調味料を造ってみようという職員の起業家精神がわき起こった。 魚の残滓を煮るための鍋、 大型のガス放熱器、 取引会社から攪拌機を借りる.... などしての実験が早速はじまった。
何日か専門業者の方を舞鶴に拉致して、 その方たちと徹夜で実験を繰り返したが、 夏場に実験をしたためかどうしても温度コントロールが難しく、 実験中の鍋のいくつかはメタン発酵して、 とんでもない臭気を発生してしまったりで失敗の連続であった。
何回か、 試験を繰り返した後、 やっと抽出、 酵素分解した液を大阪の協力会社にトラックで送り込み、 そこで、 濃縮、 調整していただき、 当組合に試作品として入ってきたサンプルに指をつっこんで舐めてみたとき、 直感的にこれは使えると思った。
しかしながら、 実際にこの事業を進めてゆく上で、 自前でやるとなると、 プラントの設備そのものは驚くような金額ではなかったが、 最も大切な温度をコントロールをするための投資は、 当組合の投資の範囲を超えている事を知った。
俄然やる気になっていた私は、 半年の苦労が水の泡に終わったと一時は肩を落とした。 しかし、 3ヶ月ほどして、 懇談会でアドバイスをしてくださった先生が、 突然、 当組合に来られ、 実際のプラントで組合から出た廃棄物 (骨、 皮、 頭など) を調味料にしてくれるところが見つかったという朗報を伝えてくださった。
速攻、 飛行機で石巻の A 社に試験に飛んだ。 この後の経緯は長くなるので、 ここでは書かないが、 その後、 先生のお力添えを受けて、 組合からでた廃棄物を組合のノウハウ通りに大企業のプラントで調味料にしてもらうことが可能になったのである。
しかも、 できあがった調味料は天然物で安全で、 組合員からは高い評価を受け、 現在では、 天然調味料の中で最も使用量の多い副原料にまで育っている。
かまぼこの原料である鮮魚の廃棄物から抽出した調味エキスを再度、 かまぼこに添加するという創意工夫に関して、 発案した職員として私が平成5年に京都府知事より京都府発明等功労者賞を受賞した。
ちなみに、 MK-Cの名前は (Maizuru Kamaboko Coop) の頭文字をとって命名したものである。
>>舞鶴かまぼこのサイトはこちら

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