グルメ時代の矛盾
(MCEI 2004年末 百人百語に投稿した原稿である。)
最近、通信販売でもネット販売でも、食品の場合は、商品に多かれ少なかれこだわりをもっていなければ勝負にならない。
しかし、資源の希薄な日本という国土で、原料にこだわるということになれば、希少な価値のある素材を争って高値で買取らねばならないし、そうした原料を使用した製品は高価になるのが必然である。 かたや、日常の商品は、デフレ傾向の中で、コスト意識のかたまりのような商品ばかりになっているという2面性をもっている。
いずれにしても、生産過剰の状態がこれからも続くと思われる現状では、地産地消というあたりまえの食べ物の流通が通販であったり仮想店舗であったりと、新たな技術でもって、地産他消(地元でつくったものが他の地域で食べられる)になっていたりするのを見ていると、便利な反面、益々生産者の顔が見えなくなり、物流コストばかりをお腹に入れてゆかねばならないのかと思うと複雑である。
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