MK-C開発秘話(4)
まず、手造りの実験プラントの作成からはじめた。 大きな鍋(ズンドウ)は、組合員の工場で生すりみを水さらしするのに使っていたステンレスの水さらしタンクを集めてきて利用した。
また、その大容量のズンドウの水を沸騰させることのできる強力な火炎装置は、取引のあった山下菅工開発さんにさんざん無理をいって、ただで貸していただいた。
攪拌棒と夜中の攪拌のためのスクリューも白石カルシウムさんに用意していただいた。
初回は、遠心分離機が都合がつかず、金物屋へいき、メッシュ3ミリの金網を買ってきて、私が日曜大工で、固形物を除去するための大きな「こし網」を作成した。
できた原液を冷凍車で配送して、濃縮加工をしていただくことにしていたので、その容器として卵白の空き缶をたくさん集めてきておいた。
ただ、運悪く実際に試験をはじめることができたのは、初夏であった。
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MK-Cの開発では、私が平成5年(1993年)京都府知事より創意工夫発明功労者表彰を受けた。
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