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2007年10月16日 (火)

韓国かまぼこ企業との交流記(その9)

■ 激論バトルは続いたのだった。
その後もディスカッションをし続けて、やがて午後7時に近くになる頃には、疲れてきて、集中力がなくなり、相手の質問も、頭にはいらなくなり、質問の内容を聞きなおすというような状態になってしまっていた。
彼らもタフであるが、日本チームもタフであった。キムチパワーVSサシミパワーというような別の意味での闘いであった。 さすがに韓国スタッフも最後には、顔に疲労の色がではじめて、お互いに限界の時間に達したようで、最後は商品の試食をすることになったのである。
 私がお土産に持参していた舞鶴かまぼこも、冷蔵庫から出していただいて試食してもらうことになった。 これはわが社の特製のかまぼこで、日本円で約500円/枚します。と言って彼らに食べさせたのである。 おいしいですというスタッフもいれば、おいしいのかどうかよくわからないというスタッフもいた。
韓国企業のカニ製品もすべて試食したが、日本のカニスティックと比べると、繊維感が少なくカニのフレーバーが弱く、味が甘すぎるように感じた。 日本チームの二人もこのころになると遠慮もなくなり、「食感が悪い」「味が甘すぎる」「かたすぎる」など言いたい放題に言っていた。
おもしろいことに、舞鶴かまぼこを韓国スタッフがナイフでカットしようとしていたときに中塚氏が割り込んで、例のかまぼこの板から上手に身を剝す方法(包丁の甲を押しこんできれいに剥がし取る方法)を韓国人に伝授すると、これが意外に大受けして、韓国スタッフが「おお~」と言ってどよめいたのであった。<芸は身を助ける!>
最後に会議のしめくくりとして、私に総括してほしいと通訳のキムパンギ氏からの要請があり、このように挨拶した。
「本日は長時間にわたり、有意義なディスカッションをしていただき誠にありがとうございました。 また、見させていただきました皆様の工場のレベルは、日本のかまぼこ企業のそれと比較しても遜色なく、日ごろの皆さまの品質向上のご努力に敬服いたしました。 皆さまにとって私の本日のアドバイスが本当に役に立てたのかどうかはわかりません。 しかし、今、日本では人口減少がはじまり、消費のパイが減少しつつある中で、コストだけを考えた商品造りをしていたのでは、将来、企業としての存続が危ぶまれるところとなります。 私どもも含め、お互いに少しでも商品の付加価値を高めてゆくような努力をしていくことが重要だと思います。 私たち日本の隣人である韓国の皆さまとも、これを機会に交流を深め、お互いに切磋琢磨し、共存共栄を目指していきたいと思います。 最後になりますが、この二日間、皆さまに非常に親切にしていただき、お世話になり、近くて遠い国だった韓国の皆さまがたいへん好きになりました。本当にお世話になりあらためて感謝申し上げます」
これを、キム氏が韓国語に翻訳し終わると、周りから拍手が沸き起こった。気持ちが通じた……..という満足感でいっぱいになった。<おめでたい日本人!>

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