鍋(なべ)の歴史
寒くなってきました。
こんな日は家族で鍋を囲んで食べるのが一番ですし、その食卓の光景が一般的になったのは、日本の歴史の中ではそう古いことではないようです。
そもそも昔は、日本も身分制度が厳格であったために、夫と妻、親と子あるいは身分の高いものと低いものが一緒になって食事をすることはなかったようです。
日本の歴史上、鍋料理が登場したのは1643年(寛永20年)の「料理物語」でしたが、その書物によれば、当時は野菜を味噌の上で煮た鍋を炊事場から食卓へ運んで出していたようです。
日本の伝統食品である「かまぼこ」が初めて書物に出現したのが、1115年ですから、それから500年以上も後のことであると考えると歴史は新しいということになります。
その後、熱いものは熱い内に食べるのが一番との素朴な願望から、七輪や火鉢に鍋をかけて材料を煮ながら食べる「小鍋仕立て」とよばれる料理方法が普及しはじめ、「湯豆腐」「どじょう鍋」などが生まれたということです。
鍋の歴史を調べると、江戸時代後期には「桜鍋(馬肉)」「もみじ鍋(鹿)」「牡丹鍋(猪)」などを食べるのがトレンドになっていたようです。 明治時代初期に「牛鍋屋」が相次いで開店し、鍋料理が大衆に認知されるようになったようです。
ミツカンの「家庭における鍋料理のトレンド」によると、なべの中で実施率がもっとも高かったのはおでん(85%)<だったそうです。
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