ブラックバスのかまぼこ
1992年といえば、もうすでに15年も前のことになるが、全国の湖沼に外来生物であるブラックバス、ブルーギルといった外来魚を使ってかまぼこを造る研究をしたことがあっる。
その当時、琵琶湖のモロコやフナ寿司の原料になるニゴロブナなどが、これら外来魚の繁殖により、壊滅状態になりつつあり、琵琶湖から外来魚を間引くことが急務となり、漁獲した大量の外来魚の処理に困った沖島漁協から相談をうけた日本食品開発研究所の故太田社長から、外来魚のすりみ化研究の依頼を受けたのだった。当時、舞鶴ではブラックバスからすりみを製造しかまぼこ造りをおこなう世界初の研究を行ったが、ブラックバスという名前のイメージが悪かったのと、これを使っても付加価値が高まるわけでもないことから、揚げ物を中心に、すこしずつ他の原料すりみに混ぜて製造しはじめた。 しかし、ブラックバス漁獲にたいして国からの補助がつかなくなってからは、沖島漁協からこれらの外来魚が舞鶴に送られてくることはなくなった。
ブラックバスそのものは、白身の魚であり、スズキなどと同分類の生物であり、内臓を除去すれば、それほど臭みもなく、川魚独特の泥臭さも少ないので、練製品に使えなくも無かった。だが、弾力面や、製品の仕上がりから上級の製品への使用は難しかった。丁度、この研究をおこなっていた頃は、ルアーフィッシングの全盛期であった。
当時、幼い息子と家でブラックバスを飼育したりして、いろんな発見をした記録も、私の別のサイトに残している。
>>舞鶴かまぼこのサイトはこちら
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント